2009年10月29日、東大門運動場駅が東大門歴史文化公園駅に改称した。
すでに駅目の根拠となった東大門運動場は、昨年で撤去済みである。
そのため、駅名の変更は時間の問題と思われた。
どのような駅名に変わるのか。
個人的に想定していたのは「東大門市場」駅。
ただ、実際の市場からは少し離れているのが弱い。
または、東大門運動場のあとにできるデザインパークの名をとって「東大門デザインパーク」駅名も考えられた。
最近、カタカナの、しかも外来語の駅名への改称が多い。

九老工団駅ー>九老デジタル団地駅
加里峰駅ー>加山デジタル団地駅
水色駅ー>デジタルメディアシティ駅

また、インチョン地下鉄でも新線でカタカナ駅が誕生している。

キャンパスタウン駅
テクノパーク駅
セントラルパーク駅

それまでのカタカナ駅名とえば
南部ターミナル駅
高速ターミナル駅
ワールドカップ競技場駅
など、すでに韓国語の一部となったような外来語のみであった。

あきらかに駅名の方針が代わったように思われる。
ちなみに駅名を決めるのは、ソウル市地名委員会。
今回の東大門運動場駅も、ソウル市地名委員会により決定された。

「東大門歴史文化公園駅」
トンデムンヨクサムナコンウォン駅
동대문역사문화공원역


ひとまず、カタカナ地名の採用は見送られた。
ハングルでは一番長い駅名らしい。
ただ、名前の由来となったに東大門歴史文化公園は10月27日に誕生したばかりの公園である。知名度はほぼ0に近い。
これは、公園をアピールしたいソウル氏の意向が反映されたものと思われる。
しかし、歴史の浅い公園の名前がつくことに、正直違和感がある。
東大門といえば、興仁之門。これからは歴史性は感じられる。
しかしそれ以外のイメージといえば、やっぱり市場なのである。
残念ながら、現在、東大門ときいて「歴史」「文化」「公園」と連想する人は少ないと思われる。
今回の改称も、最近の駅名改称の流れに見られる、「イメージ先行」の流れに沿ったものではないか。

ちなみに改称はすでにされたが、駅名の看板の変更、アナウンスの変更までは、まだ時間がかかるため、実際に改称されるまでは時間がかかるらしい。